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NHK地域局発 かんさい熱視線「私たちは“宗教2世” 見過ごされてきた苦悩」[字]…の番組内容解析まとめ

出典:EPGの番組情報

NHK地域局発 かんさい熱視線「私たちは“宗教2世” 見過ごされてきた苦悩」[字]

親が信じる宗教を信仰することを求められる中で、進学・就職・結婚などの自由が失われたと声を上げ始めた子どもたち。信教の自由をめぐる、知られざる苦悩に迫る。

番組内容
親が信じる宗教を信仰することを求められた子どもたちの中で、自らを“宗教2世”と呼び、抱えてきた苦悩を訴える人が相次いでいる。「布教活動に専念するため、進学や就職をあきらめた」、「信者以外の人との結婚を禁じられ、婚姻の自由が失われた」…取材を進めると、これまで見過ごされてきた実態が明らかになってきた。親の影響を色濃く受けて育つ子どもの「信教の自由」や「人権」をどう守っていけばよいのか、考える。
出演者
【キャスター】近田雄一

ジャンル :
ニュース/報道 – ローカル・地域
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事

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  19. 今回
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解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

NHK
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具体的な情報発信を丁寧に
繰り返すことが求められると思い

今 ネット上に広がる
「宗教2世」という言葉。

親が信じる宗教を信仰することを
求められた子どもたちが

抱えてきた苦しみを訴え始めています。

宗教によって 進学や就職の自由が
失われたという男性。

高校卒業後 定職に就かず

教団が求める 年間840時間に及ぶ
布教活動に 専念してきました。

親が信じる宗教によって 婚姻の自由が
失われたと訴える人もいます。

この男性が信仰していた宗教では
結婚相手を選ぶ権限は親にあるとされ

面識のない相手との結婚を
迫られました。

取材を進めると

悩みを抱える2世たちが
相談相手もなく孤立し

社会からの支援を得られていないという
実情も 見えてきました。

これまで見過ごされてきた
宗教2世の苦悩。

私たちは どのように向き合えばよいのか
考えます。

「かんさい熱視線」です。

親が信じる宗教を信仰することを求められ
苦しみを抱えてきた子どもたちが

自らを「宗教2世」と呼び
声を上げ始めています。

その多くは 1970年代以降に注目を集めた
一部の新宗教の信者を

親に持つ人たちです。

進学や就職 結婚といった人生の節目で
自由が失われたと

SNSなどを通じて主張する人が
増えています。

こちらを ご覧ください。

憲法第二十条には…

誰にでも「信じる自由」と「信じない自由」が
保障されています。

今回 番組では 複数の新宗教の信者と
その子ども

50人を超える当事者を 取材しました。

見えてきたのは 子どもの信教の自由を
巡る 見過ごされてきた課題です。

関西在住の20代 井上さん。

両親が信仰する宗教の 現役の信者です。

自分たちの苦悩を知ってほしいと
取材に応じました。

幼少期から 教団が主催する集会に 週3回
参加してきた井上さん。

布教活動も 熱心に行うよう
求められたといいます。

小学生のころ
教団の教えで

七夕や誕生日会などの行事に
参加できなかったという井上さん。

クラスになじめず
友達は ほとんどいませんでした。

高校生の時
大学進学を選ばず

布教活動に専念することを
決意します。

それが 信者として当たり前のことだと
思い込んでいたといいます。

今回 入手した 教団の内部文書です。

信者に どのような行動を求めるかなど
230ページにわたり 示されています。

この中では 一定の立場につくと

年間840時間の布教活動が
求められるとしています。

井上さんも
この教えを守るため

高校卒業後
定職に就かず

アルバイトを転々としながら
布教を続けました。

インターネットの利用も制限され

教団外の人との接触も避けるよう
求められていたといいます。

布教活動に専念して 2年余り。

井上さんの中に
信仰への違和感が生じ始めます。

高校時代の同級生が
学業やサークル活動など

充実した大学生活を
送っていることを知り

自分との違いに気付いたといいます。

ある時 制限されていたインターネットを
見た井上さん。

経済的な困窮 親からの体罰。

ほかの2世たちが
苦悩を訴えていることを初めて知り

信仰心が 大きく揺らぎました。

取材に応じた宗教2世の多くが
訴えたのは

婚姻の自由が失われたことによる
苦悩です。

(取材者)こんにちは。
こんにちは。 よろしくお願いします。

東京に住む 20代の佐藤さん。

大学生のころ 信仰をやめ
今は 会社勤めをしています。

佐藤さんが 親から結婚を指示されたのは
22歳のころ。

相手は それまで面識のない
同じ宗教の信者でした。

教団が 結婚について示している
手引き書です。

結婚相手を選ぶ権限は 父母にある。

その上で 最終的には 子ども自身の責任で
決定するよう求めています。

しかし 佐藤さんは 自分の意思を
主張することはできませんでした。

幼いころから父親に…

…と
恐怖心を植え付けられていたといいます。

しかし
婚約から2年で破談。

性格や価値観などが
合わず

関係を築くことが
できませんでした。

自分の意思で結婚を決められなかった
佐藤さん。

親が相手を選ぼうとする限り
次の結婚は考えられないといいます。

取材を進めると
たとえ教団をやめても

苦悩が続く人がいることも
見えてきました。

こんにちは。
こんにちは。 よろしくお願いします。

34歳の時に 教義で禁止されている
ほかの宗教の男性と結婚。

その後 脱会に至りました。

子どものころから仲がよかった
母親ならば

結婚を受け入れてくれると
信じていた冨田さん。

しかし 脱会を機に
親子関係は一変しました。

この宗教では 脱会した人との接触は
最小限にとどめるべきとしています。

これまで 教団のコミュニティーの中で
生きてきた冨田さん。

出産や子育て中も 母親や周囲に
頼ることは できませんでした。

母親と連絡が途絶えて
10年。

今 冨田さんは 息子の顔を見せたいと
手紙を書き続けています。

しかし 返ってきた手紙には

宗教に復帰すれば交友できるとの言葉。

今も 接触を拒まれています。

宗教によって 進学や就職の自由が
失われたという 井上さんです。

この日 単身赴任先で暮らす
父親のもとを 訪ねました。

父親は ほかの信者との人間関係に
悩んだのを機に 信仰心を失い

2年前 活動をやめました。

父親の決断を知った井上さん。

今なら 抱えてきた苦しみを
理解してもらえるのではないかと

胸の内を明かしました。

息子の本音を知った父親。
自らの後悔を打ち明けました。

親の信仰によって 人生の歩み方に
大きな影響を受ける 宗教2世。

子どもの意思をどうくみ取り
自由を守るのか。

難しい問いを突きつけられています。

ここからは
宗教2世の問題に詳しい

立正大学心理学部の
西田公昭さんに お話を伺います。

西田さん よろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。

どうして こうした問題が
これまで見過ごされてきたんでしょうか?

これは 一般的な宗教の問題では
決してないわけでありまして

新宗教の問題でもありません。

まあ 特定の宗教団体の中で

子どもに 大変息苦しい人生を
押しつけてしまうような

習慣や道徳といったようなもの

教義を 実践している団体がある
ということなんですね。

そこで 生まれ育った子どもたちが
心理学的に成長を考えても

物事の善悪とか自分の好き嫌いとか

あと 社会的な
そうですね… 価値観とか

そういったものっていうのは
やはり 長い時間かかるものです。

ある程度の成長を遂げなければ

自分なりの判断っていうのは
つかないと思います。

ようやく自分の頭で
考えることができるようになって

そうした ほかの同じような境遇にいる
人々の声を聞くチャンスに

恵まれるようになって

こうした社会問題が浮上してきていると
理解するべきだと思います。

今回ですね 番組では
複数の新宗教団体に対し

取材を行いまして 回答も得ています。

質問について…

…と回答しました。

更に
「信者の子どもの人権が侵害された場合

その責任は 宗教にあると考えますか?
親にあると考えますか?」

という質問に対して…

西田先生 この回答を見ますと

宗教団体側は 子どもの人権を
侵害することを否定していますけれども

ただ 一方 今回取材した方々は
苦悩を抱えている。

この状況を 先生は どう見ますか?

はい。 一見すると 親子問題のように
されてしまいがちなんですね。

しかしながら その宗教団体が
やはり 持っている教義に基づいて

親たちは 行動しているわけです。

つまり いくら教団や組織が
「やっていない」と言ったところで

これだけ多く訴えている
ということからすると

これは 看過できない問題として

私たちは 見ていく必要が
あるだろうと思います。

今回ですね VTRでは

宗教2世として苦しむ方々の声を中心に
取り上げましたけれども

取材した50人余りの当事者からは
さまざまな声も聞かれました。

2世の信者の声です。

それから 2世の親の声ですね。

そして 同じく2世の親から。

そうした中で 声を上げ始めた人たちを
どう支えていけばいいのか

新たな取り組みが
少しずつ始まっています。

今月開かれた 宗教2世が参加する…

身元を明かさずに参加できるとして

全国から のべ100人が
悩みを打ち明けてきました。

去年5月に この会を立ち上げた
京都府立大学准教授の横道 誠さんです。

自身も 小学生の時から
親が信じる宗教の信仰を強く求められ

心に傷を負ったといいます。

対話を重ねていくと
参加者の多くが 心や体に傷を負い

社会から孤立していることが
分かりました。

宗教上の悩みを理解してくれる…

2世にとってのよりどころは
限られていると

横道さんは 指摘します。

見過ごされてきた宗教2世の問題を

社会に広く認知してもらおうという活動も
始まっています。

親が信仰する宗教から10年前に脱会した
島田さんです。

島田さんが目指しているのは
宗教2世の人権を守る対策の実現です。

実態を把握する調査や子ども自らが
助けを求められる体制を整えたいと

SNSを通じて発信。

全国で5人の賛同者が集まりました。

この日 島田さんが訪れたのは
関東地方にある県議会議員の事務所。

1時間にわたり
この問題への理解を求めましたが

対策に向けて動き出す確約は
得られませんでした。

活動を始めて4か月

30人を超える議員に
面会を申し込んできましたが

ほとんど取り合ってもらえない
といいます。

西田先生 改めて こうした声を上げている
苦しんでいる人たちへの

周り 社会の理解 支えが乏しいのは
どうしてなんでしょうか?

日本社会で宗教の問題というのは
タブー視する傾向があるかと思います。

というのも 宗教とは どういうものなのか
ということを

ちゃんとした教育が
ないからじゃないかと

つまり 知識がないから
そこに振られても

まあ 話や意見ができない。

特に人権侵害の問題っていうのも

議論することが
あまり日本社会ではないので

この子どもの人権っていっても

かわいそうに思っても
どうしてあげたらいいのか

よく分からない
というようなところから

タブー視ということが起きてしまって
いるんじゃないかと思います。

例えば 周りの社会 環境が何か
支援に向けてできることっていうのは

考えられるでしょうか?

まず そういう息苦しい人生を
送らされている人々の知識を持つこと。

それを背景にして 困ってる人を助ける
という行動になると思うんですが

自分の自由な生き方をしたいと言っている
当事者がいるならば

そこに 何らかの協力は
可能だと思うんですね。

例えば
シェルターのようなものを作って

経済的な支援や生活の支援

そして 教育を受けさせるような支援
っていったようなことが

社会的なシステムとして
成立することができれば

彼らを かなり未来が
明るくなるかと思います。

西田さん そうしますと
今 私たちにできることは

どんなことでしょうか?

第三者の私たちからすると

何が本当で どこまでが問題なのか
っていう線引きが難しい。

いわゆる
グレーゾーンというふうに

判断せざるをえない
ところなんですね。

とすると 具体的に人権侵害だと
言えるものが

ちゃんと確認することができないと

現場を押さえることも
できないわけなんですね。

そのグレーゾーンになっている一つ一つの
子どもたちの権利といったものを

私たちは 議論する必要があるだろうと。

例えば 年齢が小さい場合ですと

かなり親の権利は強くなってくる。

そうすると その背後にいる
教団の意見といったものも

強い影響力を持つ可能性があるけれども

だんだんと それは 成長していくと

子どもの本人の意思や自由な権利
といったものが

大事にされるっていうのが

私たちの社会の仕組みだと
思いますので

そうした親の立場や

あるいは その背景にある
宗教団体の立場に対して

子どもたちの立場
っていったものが

どうズレていて どう折り合いを
つけていくべきなのかといったことを

グレーゾーンとして
我々は しっかりと捉えて

検討していく姿勢が
大事なんだと思います。

はい。 まずは 認識して
議論するところからということですね。

西田先生 今日はありがとうございました。
ありがとうございました。

「かんさい熱視線」
今日は これで失礼いたします。

Source: https://dnptxt.com/feed/

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