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大声にマスクなし...“密”状態 抗議デモで“第2波”懸念

全米で続く人種差別への抗議デモでは、衝突のシーンが多く報道されているが、ニューヨークで行われた抗議活動のように、大部分は平和的に行われている。

ニューヨークで行われた抗議活動では、人々が無言でこぶしを上げて追悼と抗議の意を示した。

一方、首都・ワシントンで行われたデモではある変化が見られた。

ホワイトハウス前のフェンスは、5日はコンクリートで補強されているほか、2重になって補強されている。

参加者の中には、マスクや使い捨ての手袋を配っている人もいた。
デモの参加者が集まってきて、次々に手を伸ばす。

実は今、アメリカの医療当局者の間で、全米に拡大した抗議デモへの懸念が広がっている。

デモは密集して大声を上げるほか、マスクをしない人も多く、感染拡大の条件がそろっている。

そのため専門家は、デモを原因とする第2波が確実にくると警告。

こうした第2波への警戒は、経済活動再開の現場にさまざまな変化を及ぼしている。

2カ月半ぶりに再開したラスベガスのカジノホテル「ベラージオ」では、オープンと同時に多くの客が訪れ、従業員が拍手で出迎え。

しかし、ポーカーのテーブルでは、一度に遊べる人数が半分になっているほか、それぞれの間には透明の板が設置されている。

さらに、フロアの真ん中に大きく設置されたのは、手洗い用の洗面台。

しかも、並んでいるスロットマシーンのうち、稼働させるのは1台おき。

フロアでは、客が利用するごとに常に消毒などの感染対策を徹底している。

利用者「この日を待っていた。今はキャンディーを買いに来た子どもみたいな最高の気分」

ゴーグルとフェイスシールドで完全防備し、再開を迎えた。

安全対策責任者「100%大丈夫という安全対策はない。わたしたちは正しい対応ができると信じている」

カジノの再開は重要な意味を持っている。

ラスベガスがあるネバダ州の失業率は、全米の平均の2倍近い28.2%。

復活へカジノは欠かせない切り札だった。

ほかにも、フロリダ州では、3月中旬から閉鎖していたユニバーサル・スタジオが営業を再開。

日常へ戻ることにかじを切ったアメリカだが、デモが拡大する中、第2波への懸念が高まっている。

(2020/06/05)
#新型コロナウイルス

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