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✅  阪神岩田稔投手(36)がコロナ禍のチームを救った。新型コロナウイルス感染者が続出し「特例2020」の代替指名選手として、通常より1日早く1軍の出場選手登録。本… - 日刊スポーツ新聞社のニュース

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✍  阪神岩田稔投手(36)がコロナ禍のチームを救った。新型コロナウイルス感染者が続出し「特例2020」の代替指名選手として、通常より1日早く1軍の出場選手登録。本来の登板予定ではなかった1日の中日戦に先発し、6回2/3を4安打無失点に抑え、今季初勝利を挙げた。1型糖尿病の持病を抱え困難なシーズンだが、ベテラン左腕がチームの窮地で輝いた。 プレーボール直前、岩田は胸の前で両拳を合わせた。満月の夜空を見上げ、目を閉じる。心の中で「ばあちゃん」が優しく笑っていた。 今季2戦目の先発マウンドは6回2/3を4安打無四球無失点。打者23人から内野ゴロ13個を奪った。19年7月5日広島戦以来、454日ぶりの白星。9月22日に出場選手登録を抹消され、従来なら再登録は10月2日以降に可能だった。新型コロナウイルスの「特例2020」を巡って登板日が二転三転しても快投で応えた。「ホッとしてます」と胸をなで下ろした。 2カ月前の7月23日。岩田は2軍戦登板前日だったにもかかわらず、1人飛行機に飛び乗った。日帰りで向かった先は熊本・益城町だった。祖母・岩下ミツヱさんが老衰のため101歳で永眠。「いつも優しくて叱られた記憶がない。大好きなおばあちゃんだった」。どうしても、もう1度、顔を見ておきたかった。 最後に会ったのは17年12月。ミツヱさんは16年4月の熊本地震で自宅が倒壊し、同町の施設で生活していた。「俺の顔を分かってくれてうれしかった」。背番号21のユニホームを渡すと、喜んでくれた。あれから3年。「101歳なのに、いい顔をしていました」。 8月上旬、プロ15年目で初めて右脇腹を痛めた。「終わったか…」。弱音を吐きかけた時も、祖母の笑顔を思い出して救われた。天国に白星を届け、「消えそうで消えない油性ペンみたいなのが岩田稔だと思っています」。ベテラン健在を証明した。【佐井陽介】 ◆感染拡大防止特例2020 新型コロナウイルスの影響を最小限に抑えてシーズンを円滑に進行させるため、感染者や濃厚接触者などが出た場合に柔軟に選手を入れ替えられるようにする今季限りの特例。感染やその疑い(選手及び家族)、発熱があったり、濃厚接触者となった場合、特例2020対象の出場登録抹消選手として公示し、代替選手を指名できる。 ...
💖 #プロ野球, #阪神, #岩田稔, #特例2020, #日刊スポーツ

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