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感染予防で異例の新年度 なぜ新入社員制服で自宅に

4月1日は、多くの会社で新入社員が一堂に会する入社式が行われる日。

だが、おなじみの風景が新型コロナウイルスで一変した。

4月1日から社会人となる女性。

しかし、午前10時を過ぎても自宅にいた。

服の胸をよくみるとノジマの文字。

4月1日から勤める家電量販店の制服。

やがて目の前のパソコンの画面にメッセージ。

オンラインによる入社式。

家電量販店ノジマ・新入社員の女性「ウェブ開催にはなるが、式自体に参加できるのはよかった」

感染防止のための異例の入社式は、午前11時にスタート。

映像にあわせて女性も一礼。

家電量販店ノジマ・野島廣司社長「本日は、誠におめでとうございます」

ディスプレー越しに社長からの祝辞を受けた新入社員は、およそ640人。

これから2週間は、オンラインでの研修になる。

ノジマの新入社員「メールだったりとか、連絡のものがいっぱい増えてきて、実感はじわじわわいてきています」

一方、複写機大手のリコーは本社で入社式を行う。

受付には、消毒液に体温計。

新入社員も、間隔をあけて座る。

しかし、式そのものはやはり異例だった。

新入社員は、1人ずつ社長の待つホールに入る。

リコー・山下良則社長「どう? この個別入社式?」
リコーの新入社員「違和感があります」

社長と社員、一対一で行う入社式。

社長は、お祝いの言葉と社章を一人ひとりに贈る。

リコーの新入社員「人の役に立つような新しい物作りをしたい」
リコー・山下良則社長「良いですね! とにかくお客さんにアピールする、そのうえで社会に貢献する」

大手住宅メーカー・アキュラホームは、人との接触を避けるための究極ともいえる入社式だった。

辞令を手渡すのがなんと、ロボット。

ちなみに、このロボットいつもは住宅展示場を案内しているそう。

東京都庁。
新人職員はおよそ1,600人。

しかし、彼らを集めた式典は行わない。

小池知事のメッセージを都庁内の放送やYouTubeで流すにとどめた。

会社も役所も感染防止に工夫を凝らしていた。

こうした中、自分の会社の入社式に対し、不安を抱く新入社員がいた。

4月1日の入社式に不安を抱く新社会人の男性がいた。

北海道から入社式と研修のために上京したAさん。

入社式に不安を抱く・新入社員男性(20代)「内定もらった企業に研修に行くために、東京に2週間滞在している」

Aさんは、4月1日に行われる入社式に不安を感じていた。

入社式に不安を抱く・新入社員男性(20代)「テレビ電話とか、そういう感じでやっている方法もあるので、対策はしてほしかった」

感染を防ぐ具体的な対策を示さないまま、入社式を行おうとしていた。

さらに、このあと予定されている、2週間の研修についても...。

入社式に不安を抱く・新入社員男性(20代)「合計8人でグループワークしていく。その中で明確な、消毒とかの対策を一切聞かされていないままで、(入社式の)予定の変更がなくっていうところで、怒りじゃないですけど、そんな感じ」

北海道の自宅では、祖父や祖母も一緒に暮らしている。

万が一、感染し、うつしてしまったら...。

Aさんの不安は募る。

終息の気配が見えない新型コロナウイルスの猛威。

新年度を迎えた日本各地の景色までも変えてしまっていた。

(2020/04/01)

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