元妻は卓也から「父親を飲みに連れて行ってほしい。その間に死体を溶かす」と頼まれていた。そのため前日の夜から秀樹は元妻と飲みに出かけていたのだ。
しかし、予想に反してなかなか遺体の処理が終わらず、結局朝に。それでも遺体は溶かしきれなかった。秀樹が帰宅したとき目の当たりにしたのは、自分の息子である卓也被告が遺体を鍋で煮込んでいる場面だった。
「息子をそのままにしておけない、息子を犯罪者にするわけにはいかない。鍋もあって、死体もそこにまだあって、どうにもできず、しかも卓也も『頼むから続けさせてくれ』と言うので通報できなかった」
公判でこう振り返った秀樹は、その後、息子の願いを聞き入れ、リビングで遺体が溶けるのを待ち続けたという。
「キッチンには入らなかったので鍋の中も見てません。溶けるときの音は聞こえました。けっこう大きな、ジュッて音だったんで」
くつろぐ場所であるはずのリビングで身の毛もよだつ時間を過ごした。ところが翌日になっても息子の仕事は終わらない。結局、秀樹もついに死体損壊に関与してしまった。
秀樹「骨を砕くのを手伝いました。初め卓也は『何もしなくていいから』と言っていたんですが、だんだん焦ってきたようで、鍋から骨出して、砕き始めて、その音が大きくなってきて、見るに見かねて『手伝うよ』って」
弁護人「どんな気持ちでした?」
秀樹「気持ち悪いっていうか、なんで私がやんなきゃいけないんだという思いはありました。鍋を洗ったり……」
その後、骨だけとなった遺体を浴槽で砕き、大きな骨片は河原で“バーベキュー”を装いながら、卓也被告とともに川に流したという。この“バーベキュー”を提案したのも、秀樹だった。
さすがに草
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